ロジャー・ディーキンス

撮影監督のロジャー・ディーキンスカンヌ映画祭で常連のコーエン兄弟と組んでいることが多い。彼の映像の特徴は陰影をうまく出した綺麗な画で、画面に映し出される光が自然の光以上に美しく映えている。彼が撮影監督した作品には次のものがある。

      • シド アンド ナンシー

英国のパンクバンドといえば、セックスピストルズ。そのメンバーの中でも一際異彩を放っていたベーシスト、シド・ヴィシャスの人生を描いた作品。シド・ヴィシャスは恋人を殺害し、自身は20代で麻薬の摂取過多、もしくは自殺による謎の死をとげている。その短い人生を駆け抜けた青年の軽やかな側面をディーキンスは軽すぎなく、重すぎることもない絶妙なタッチで描いている。

      • バーバー

コーエン兄弟の最高傑作。脚本・演出・撮影・編集が見事に見事に合致した。
内容は、無口で黙々と床屋で働く主人公が妻に騙され、社会に騙され、信じようと思っているもの全てに騙されたあげく・・・ある考えに辿り着く。

文芸誌ムセイオン

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